卵の殻を破らねば
雛鳥は生まれずに死んでいく
雛は我らだ
卵は世界だ
世界の殻を破らねば
我らは生まれずに死んでいく
これは「少女革命的ウテナ」というアニメの生徒会執行部の合言葉です。ヘッセの「デーミアン」がモチーフになっています。
簡単に言うと「鳥の雛は居心地の良い空間を壊さないと世界を見ることができない。部屋に籠っていないで外に出よう」究極に言うと引きこもっているのは死んでるのと同じだ。なんて言っているのかもしれない。
今ある環境はこたつのように暖かくて、居心地がいいのかもしれない。友達もいるし、守ってくれる人もいる。
新しいことはハッキリ言ってストレスです。新しい環境、新しい人間関係、新しい場所。やり方も雰囲気もリズムも分からない。本音を言うとかなりストレス。現状維持が一番楽チン。
大人になるとその殻がどんどん硬くなる。恐怖・後悔・失敗を恐れてどんどん破れなくなる。
飛行機が堕ちるかもしれないと思ったら飛行機には乗れない。新幹線のトンネルが崩落するかもしれないと思ったら新幹線には乗れない。道を歩いてたら車に轢かれるかもしれないと思ったら部屋からも出られない。
どこにも行けない。
世間が狭いんじゃない。おまえの行動範囲が狭いんだ。
ヘッセのやつは一人暮らしを始めた当初、原動力にしていたものです。
人生の転機になる決断を下す時に助けになる言葉ではないだろうか。
なーんて♪
いや、一人暮らしを長年やると色々見えてくるものがあるよね。留学とかした子はもっとキャパが広いんだろうな。